やっぱり北海道はいいぞ

お酒

以前余市蒸留所について紹介しましたが、広大な北海道にはまだまだ素晴らしいウイスキーの蒸留所があるのはご存知でしょうか。
今回は昨年ニュースにもなって注目されている「厚岸」をご紹介します。

【堅展実業㈱ 厚岸蒸溜所】

北海道の南東釧路の東にある厚岸町に、堅展実業株式会社が2016年に新設した比較的新しい蒸留所です。
アイラモルトのようなウイスキーを造るをコンセプトにしており、アイラ島の製造方法や環境にまでこだわる徹底ぶり。

そもそもアイラモルトとは何かというと、名前の通りアイラ島で作られたスコッチウイスキーで、
良質な水、原料の大麦を育てるのに最適な温暖な気候が特徴の島です。
佐渡ヶ島くらいの面積に9つの蒸留所があり、ジョニーウォーカー、アードベッグ、ボウモアなどなど世界的に有名なものばかり、
スコッチウイスキーの聖地と呼ばれる有名な島がこのアイラ島なのです。

アイラウイスキーの最大の特徴は何と言っても「ピート香」ではないでしょうか。
あまり馴染みのない言葉ですが、ピート=泥炭とは湿気等で十分に分解されなかった植物が蓄積したものです。
ウイスキー造りの過程にこのピートを使用する為、この特徴的な匂いがウイスキーにうつることになります。
一般的にスモーキーだとか薬臭いだとか、あまり良い香りとは言い難い言葉で形容されてますが、
これがいいんじゃないの!という方もおり、好き嫌いが分かれるお酒かと思います。

話を厚岸に戻して、堅展実業株式会社の社長さんはアイラ島の近い環境を探し求めた結果見つけたのが北海道の厚岸町。
太平洋岸に面する厚岸町は豊かな自然に豊富な水、霧の発生が多い土地で日本では珍しいピートランド(泥炭地)がある場所です。
ちなみに日本のピートランドは、北海道の釧路湿原、サロベツ原野、福井県の中池見湿地とかなり限られています。

【商品一覧】

調べれば調べるほど、ウイスキー作りに適した奇跡的な土地で作られたウイスキー「厚岸」は、
アメリカやイギリスで開催された品評会で最高賞を受賞したりと、山崎や白州に続き世界中で注目されております。

【二十四節気シリーズ】

まずアメリカで開催された「SFWSC」で賞を受賞した「厚岸シングルモルトウイスキー寒露」を始めとする、「二十四節気シリーズ」
立春から始まる日本の四季が付いたおしゃれな名前のこちらのウイスキー、現在までに「寒露、雨水、芒種、処暑、立冬、大寒、清明、大暑」
と2022年12月に発売された「大雪」の9種類が発売されております。
3ヶ月ごとに発売されているようで次回は春頃でしょうか。人気の商品ですから定価で入手するには抽選になりますのでHPや酒屋さんをチェックですね。

【NEW BORNシリーズ/サロルンカムイ】

もう一つ「NEW BORNシリーズ」は「1バーボン樽ノンピート、2バーボン樽ピーテッド、3ミズナラ、4ブレンデッド」の全4種類で、二十四節気シリーズより少ない200ml。
そしてタンチョウを思わせる白黒に赤いポイントのラベルが北海道らしい「サロルンカムイ」こちらはNEW BORNシリーズの集大成と言われ、
こちらも「SFWSC」で2020年にウイスキー部門アザーシングルモルトウイスキーカテゴリーで最優秀金賞を受賞しております。

【厚岸観光】

こちらもありがたいことに見学ツアーが組まれております。貴重な蒸溜棟や熟成庫を見学できますので、厚岸に行くなら是非参加してみたいですね。
それと忘れてはいけないのが牡蠣です。ご存知かもしれませんが、厚岸町は全国でも有数の牡蠣の名産地。
淡水と海水が混ざり合う環境や温度が牡蠣の育成に大変適しており、厚岸の牡蠣は一年中出荷可能なのです。
これは国内で唯一ここだけですので、牡蠣好きは絶対に行くべき。そして厚岸ブランドの牡蠣に厚岸ウイスキーを垂らして優勝してください!

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