ロエベについて

ロエベ

はじめに

こんにちは、カドノ質店の祭【SAI】です。

暑い日々が続いておりますが、はやく夏が終わってほしいものです。

今回は、ロエベについて投稿していきます。
どうぞ宜しくお願い致します。

ロエベのはじまり

1846年、マドリード市内のロボ通りにて、ルーツとなる皮革工房が数人のスペイン人職人によってスタートする。
その当時は、レザーケースやバッグ等のレザー製品のみを扱っていた。

1872年、エンリケ・ロエベ・レスベルグは、マドリードへ訪れて工房を見学した際、職人達の技術、
そして素材や品質の高さに感銘を受け工房で働く事になった。
その後、マドリード市内のムンタニョラ家の子女との婚姻を機に資金援助を受けることとなる中、手掛ける製品がマドリードの貴族達を魅了するようになり、それにともなって工房の規模も徐々に大きくなっていきました。

大きな飛躍

1905年、お得意様でスペインを代表するセレブリティであったコンキスタ公爵夫人によってスペイン王室に紹介され、独創的で高い品質を誇るロエベ製品が気に入られ、アルフォンソ13世から王室御用達の称号を授かります。

これによってLOEWE(ロエベ)はスペインブランドの最高峰となり、大きな飛躍を遂げていく事になります。

先駆け

王室御用達となり、ロエベはスペイン国内で一気に事業拡大に舵をきっていきます
バルセロナに2号店をオープンしたのを皮切りにスペインの主要都市に続々と店舗を展開していきました。

様々なブランド製品も(クリスチャン・ディオールやクロエなど)陳列。

現在のセレクトショップの先駆けとなりました。

アイコン「アナグラム」「アマソナ」

1970年に発表された「アナグラム」。
アナグラムは、ブランドを象徴するアイコンとしての広く認知されている4つの“L”を組み合わせたデザイン。スペインの画家ヴィンセント・ヴェラによって生み出されたこのアイコン。ロエベの最高級レザーのマークとして刻印されている。

もうひとつは、1975年に発表された「アマソナ」。
ロエベ=アマソナ
という方程式が成り立つほど、ブランドのアイコンバッグとして、多彩なバリエーションが発表されています。

このようなアイコンによって、世界的な人気ブランドとしての立場を確立していきます。

LVMH~ルイヴィトングループへ

LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)に買収されました。
ただ、この買収は何も悪いことではありません。
この買収によってロエベはLVMHグループの豊富な資金と資源を有効活用することで、さらなる飛躍を遂げていくことに。

LVMHグループに入ったことで、これまでのロエベが中流階級にまで裾野を広げるきっかけに。
プレタポルテにも新鋭デザイナーを起用することで改革が行われました。

2013年からは、自身ブランドのJ.W. ANDERSONを立ち上げ、勢いがあると言われるデザイナーのジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ・ディレクターに就任。
ジョナサンは、これまでのブランドロゴを刷新し、新生ロエベをスタートさせたのです。

2013年より現在もロエベのクリエイティブ・ディレクターにジョナサン・アンダーソン。
ロエベという超一流ブランドのトップデザイナーに就任した現在「もっとも才能のある」デザイナーとして期待される若手のホープで、いきなりオリジナルブランドをヒットさせ、ロエベのブランドのトップに立ってしまったのですから、その期待はすごいものですね。

メゾンのクリエイティブ・ディレクターというと入れ替わりが激しく、結果が出ないとすぐにクビになってしまう完全実力主義の世界で、 シャネルフェンディで名を馳せた皇帝カール・ラガーフェルド、グッチを復活させたトム・フォード、ルイ・ヴィトンのマーク・ジェイコブスなどデザイナーの実力がそのブランドの命運を左右するくらいとても重要なのです。

デザイナー ジョナサン・アンダーソン

J.W. アンダーソンを立ち上げキャリアをスタート。

レディースラインも立ち上げ、正確なカッティング技術、伝統とモダンをミックスさせたスタイル、男女間でシェアできるデザインへのアプローチなどで、ファッション界の注目の的となった。

従来は、幾つかのブランドで経験を積み、中堅ブランドのクリエイティブ・ディレクターを経験してといったステップを踏むのをいきなりオリジナルブランドをヒットさせ、ロエベのトップに立ってしまったため、その期待というのは計り知れません。

ジョナサン・スタイル

ジョナサンは伝統をとても重んじるデザイナーのようです。
伝統に対して、モダンなイメージをミックスさせて、新しいスタイルを生み出しています。

まず最初にロエベを原点に立ち返り再考し、1846年にスペインのマドリードで数人の職人が集まって立ち上げた工房の時代に回帰するということを目指した。

創業当時からロエベのデザインは先進的なものであり、現代的な要素をプラスするアプローチをとって、ロエベは生まれ変わりました。
ロエベの本来持つ強みである上質な素材、ジョナサンのもつクリエーションが融合し、これまでにないモダンなコレクションです。

シーズンのテーマにもこだわらない。
理由は、インスピレーションは日常的に存在し、ファッションはただそれを映す鏡でしかない。様々なインスピレーションを活かしてデザインの場を広げています。

ジョナサンは、プレタポルテやレザーグッズをデザインするだけのデザイナーではありません。
ロエベをあらゆる可能性へ導いています。

彼はアートやライフスタイル全般に多大な興味を持ち、うまくブランドとコラボしています。

イギリス人のテキスタイルデザイナー、ジョン・アレンとコラボではジョン・アレンの手がけたカーペットを基点としてフォーリングリーブス、コーニッシュハーバー、カンブリアのピンクハウスのデザインをセレクトし、トートバッグやダッフルバッグ、スカーフやタオルなどを展開しました。

これまでロエベは店舗デザインの革新性には定評がありました。

今後もジョナサン・アンダーソンの活躍からは目が離せ無いことは必然かもしれません。
デザイナーによって、ブランドカラーは変わります。
ジョナサン・アンダーソンの時代が黄金時代だったと言われる日が未来に来るかもしれないですね。

ロエベの拘り

ロエベの魅力は、よい素材と職人の技術とも融合です。
そんなロエベのちからを集結すると、ロエベにしかできない、ロエベらしい素晴らしいバッグを生み出します。

ロエベのバッグは表も裏も完璧な仕事で作り上げられます。
ステッチひとつをとってみても例え裏の見えない部分であっても完璧に仕上げられているのです。

パズルバッグ

ロエベが2015年に発表したバッグで、幾何学的なレザーパーツを組み合わせることでバッグの形を組み上げ、さらに立体的なバッグをフラットに折りたためる構造を持ったバッグです。

パズルバッグを見るとロエベの職人の技術がいかに高いかということを痛感させられます。

60以上のパーツを裁断し、カラートーンをあわせるためにエッジ部分にはペイントを施します。
パーツの幅を揃えながら、パーツを組み合わせて面を作り縫い合わせていきます。
そして型枠に当てて成形をしていくことでシルエットを作っていきます。

ひとつひとつの作業の難易度はとても高いようで、細部にまでこだわり続けることで独自のバッグを生み出していくのです。

ロエベは、情熱の国スペインのブランド。ロエベ、そしてスペインで職人人生をスタートして、何十年という歳月をロエベに費やしてきた熱量というのはすさまじいものがあり、その情熱がロエベの品質を生み出しているのです。

投稿してみて

ロエベというブランドの歴史などをふりかえってみて、あらためて勉強になりましたし、時代や流行りを作ってきた感性が素晴らしいと思います。引き続き追いかけていきたいと思います。

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