投資家が代表的な貴金属である金(ゴールド)から資金を引き揚げる中、白金(プラチナ)が大きな利益をもたらし、貴金属の主役として復活しつつある。白金鉱山で副産物として採掘されるパラジウムも力強く上昇している。
白金もパラジウムも過去10年間にわたる供給過剰が解消されつつあり、供給不足の兆候が現れていることから、いずれも引き続き好調を維持する可能性が高いといわれている。 白金の価格が金価格を大幅に上回っていたのはそれほど昔のことではないことを覚えている人たちもいるだろう。2008年半ば、売られていた金価格の2倍以上だった。
現在の白金価格回復の主な要因は、地上在庫の枯渇、つまり新たに採掘される供給が需要に追いつかないという単純な状況によるもの。白金やパラジウムの主要産地である南アフリカやロシアの鉱山では、価格が低迷していた時期に操業を縮小していたことが背景にある。 2025年6月に公表された世界白金投資評議会(WPIC)の報告書では、白金は今年、96万6000トロイオンス不足するとみられ、3年連続の供給不足になると予想されているという。さらに、地上在庫がわずか3カ月分の需要を満たすだけの216万トロイオンスにまで減少する予測のため、白金価格を圧迫する可能性がある。
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