高品質のウイスキーを造るのに必要不可欠なものは何でしょうか。
正解は良質な水に原料になる穀物が育つ場所、そして寒冷な気候です。
この条件をクリアしているジャパニーズウイスキーは世界でも高い評価を受けてますね。
そんな日本のウイスキーですが「世界五代ウイスキー」の一つに数えられており、大変名誉なことです。
じゃあ他のは?と気になってしまいまいましたので、そのうちの1つ「カナディアンウイスキー」について簡単に調べてみました。
【カナディアンウイスキー】
カナダで造られたウイスキーですが、もう少し正確に言うとカナダ国内で「法律に従って」造られたウイスキーです。「700リットル以下の樽で3年以上熟成」や「瓶詰めは度数40%以上」などなど定義がいくつかあり、それを満たしていないとカナディアンウイスキーとは名乗れないのです。
主な原料はライ麦やトウモロコシで、他の五代ウイスキーに比べるとクセが少なく飲みやすい初心者向けというイメージです。その中から有名なものを独断と偏見でご紹介します。
【カナディアンクラブ】
カナディアンウイスキーといえばこれ!と言うくらい真っ先に名前が上がるのでは?
なんてったって名前に「カナダ」って入ってますし、知らない人でも名前読めば「カナダのウイスキーなんだなぁ」と思うでしょう。
スラッとしたシンプルなボトルに、黒にゴールドのC.Cとゴージャス感あふれるキャップ、強いクセもなく初心者でも飲みやすと評判。さらに近くのスーパー等に並び、お手頃価格で購入できるのが消費者に大変嬉しいウイスキーです。
「プレ・ブレンディング」という製法が最大の特徴ですが、どんなものかと言いますと、ベースウイスキー(モロコシ原料のマイルドウイスキー)とフレーバーウイスキー(ライ麦原料の風味が強いウイスキー)を樽に詰める前(熟成前)にブレンドする事です。熟成後にブレンドするのが一般的なのでここは大きな違いです。
大まかなラインナップは手に入りやすいスタンダードの「1858」、8年以上オーク樽で熟成させた「ブラックラベル」、12年という長期にわたり熟成された「クラシック12年」、さらに長期熟成されたランクが上の「20年」「30年」があります。
【クラウンローヤル】
こちらもカナディアンウイスキーの中でも知名度が高く、味も良い上にお手頃価格で手に入る嬉しいウイスキー。
カナダを訪問した当時のイギリス国王ジョージ6世へ献上されたとのことで、当時からクオリティの高さが伺えます。
名前の通り王冠が書かれたラベルに王冠をモチーフにしたような幅広で高級感あふれるボトルが特徴です。
見た目だけではなく香りや味も上品、ぜひロックで味わってください。
種類が多いのでいくつかピックアップすると、カナダらしいメープル樽で作った「メープルフィニッシュ」、りんごフレーバーの「リーガルアップル」、12年長期熟成の「スペシャルリザーブ」、クラウンローヤルの中でも高級な「XO」などなど。
【アルバータ】
カナダとアメリカを突っ切るロッキー山脈東側に位置するアルバータ蒸留所。
最高品質のライ麦と雄大なロッキー山脈の水を使用して造られるウイスキーがアルバータです。
「アルバータ プレミアム」こちらの商品、原料のライ麦を100%使用しています。お酒に詳しくないと何がなんだ解りませんが、ライ麦だけを使用した貴重さ、比率がカナダでも珍しいのです。
他の種類はライウイスキー91%、バーボン8%、シェリー酒1%という個性的な比率の「ダークバッチ」、あとは原酒がサントリーの「碧Ao」に使用されています。
ラインナップは少ないですが、上記の2品に負けずとも劣らないカナディアンウイスキーです。
【カナディアンミスト】
サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション、アメリカ最大の品評会で高い評価を得ている、実力派ウイスキー。
アメリカ人をターゲットとしたカナディアンウイスキーをコンセプトに造られ、1968年から生産が始まりました。
主原料はすべてカナダ産、ライ麦やトウモロコシを使用し蒸留を3回行うのがカナディアンミストの特徴です。
ラインナップはなんと2種類、そのうち1本はアメリカ限定の「ブラックダイヤモンド」、日本で販売されているのはスタンダードな750mlのボトルになります。他のカナディアンウイスキー同様、飲みやすい上に安価なのは嬉しいところ。