セリーヌについて

ブランド

はじめに

こんにちは、カドノ質店の祭【SAI】です。

いつの間にか夏が過ぎ、冬になろうとしています。

今回は、セリーヌについて投稿していきます。
どうぞ宜しくお願い致します。

子供靴の専門店から

設立者は実業家兼デザイナーのセリーヌ・ヴィピアナ(celine vipiana)と夫のリチャード。

妻でデザイナーを担当しているセリーヌ(CELINE)から付けられました。

セリーヌがデザインし、パリの革職人が作った子供靴はかなり上質なものが多く、フランスの上流階級の間で流行り、子供の成長とともに、新たにセリーヌで靴を買うというサイクルも大流行となりました。ここで大成功を収めたセリーヌは1948年に3店舗新たに出店し、順調に業績を伸ばしていきます。

靴で大成功を収めたセリーヌは目標を香水やバッグなどのレザーグッズやプレタポルテに定め凡そ20年かけて事業を展開します。1965年には香水を販売し、1966年にはバッグを、1967年にはプレタポルテ事業を開始します。

流行り、そして衰退

セリーヌの購入層はどんどん高齢化してしまったため、年齢が高めな人が着用するイメージが定着。
ファッションに敏感な若者がわざわざ取り入れることなく、それが原因で業績はどんどん悪化していきます。

そしてこの時創設者のセリーヌ・ヴィピアナが社長職を辞任。

LVMHへ

1987年、LVMHがセリーヌを買収。ナン・ルジェが社長に抜擢され、クリエイティブディレクターにマイケル・コースが就任します。

マイケル・コースにより、セリーヌはターゲットをアメリカのキャリア層に移行しました。

高級感があり実用性の高いスポーティなラインを発表し、これが大ヒットして経営難から脱出の一歩を踏み出した。

ここからは、どんどん急成長していきます。

ブギーバッグ

セリーヌの回復に大きく貢献した人物こそマイケル・コースです。
2002年にセリーヌの代名詞とも言われた『ブギーバック』2003年には大ヒットした『パリ・マダカム』を発表。

高級バッグの中で、機能性がよいこともあり、ニューヨークで働くキャリアウーマンや上流階級の高齢層の人にまで波及し流行りました。

マイケルコースのあと

マイケルコースの後任には、ロベルト・メニケティが2005年~2シーズン、その後、イヴァナ・オマジックが2008年まで後任デザイナーとして指揮をとっていましたが、両者とも短期間でセリーヌのデザイナーとしての任期を終えてしまいます。
この成長が止まってしまったセリーヌに表れた救世主が“近年”のセリーヌの顔を作った『フィービー・ファイロ』です。

フィービーファイロ

パリ生まれ、ロンドン育ちのセントラル・セント・マーチンズ卒業後、クロエのデザイナーを経て、2008年よりセリーヌのクリエイティブディレクターに就任しました。

クロエで「シー・バイ・クロエ」を立ち上げたフィービー・ファイロは、バディングトン・バッグでも大きな成功を収めた。その実績をかわれ、セリーヌがクリエイティブ・ディレクターに抜擢しました。 当時若干35歳の若さでフィービー・ファイロが生み出した「ラゲージバッグ」はインパクトのあるデザインがセレブやモデルに評価され、瞬く間に一大ブームとなります。 ラゲージバッグは今や、セレブリティ・ブランドの代名詞の一つといっても良い一流バッグ。セリーヌの新たな歴史を誕生させ、輝きを増す要因となっています。

フィービー・ファイロはクリエイティブディレクターだけでなく取締役としてセリーヌに就任し、過去のセリーヌの良さを引き継ぎ、ラグジュアリー感をプラスしたデザインで世界中のセレブを魅了してきました。セリーヌにはラゲージの他に、トラペーズバッグやクラシックやカバなどもフィービー・ファイロが産みの親なのです。

フィービー・ファイロからエディ・スリマンへ

フィービー・ファイロが辞任し、次のクリエイティブディレクターはエディ・スリマンが就任。エディ・スリマンはサンローランやディオールオムのクリエイティブディレクターをしていた人物。サンローランの業績復活の立役者でした。
エディ・スリマンのデザインは超ロックなデザインでセリーヌの雰囲気とは大きく異なります。

エディ・スリマン

女性向けのファッションを常に追求してきたセリーヌがエディ・スリマンの就任で、メンズプレタポルテ事業を展開していきます。今後しばらくはエディスタイルが見れるアイテムが増えてくるかと思いますが、、、

当然エディ・スリマンが就任した時のファッション誌ではプラスな記事が少なく、かなり叩かれていた印象。
そしてこのエディ・スリマンですが、クリエイティブディレクター就任と同時に革命を始めました。

ロゴを一新させCÉLINEからCELINEへ

1960年代に作られたロゴデザインを一新し、早速エディ・スリマン流をみせ驚かせます。

セリーヌを高くなったサンローランともいうくらい、サンローランのデザインを継承しております。デザインしている人が同じなので仕方ない気がしておりますが。

今後、過去のセリーヌアイテムをイメージしたモデルも出てくるかもしれませんね。目を離すことができません。

投稿してみて

セリーヌというブランドの歴史などをふりかえってあらためて勉強になりました。

時代や流行りを作ってきた感性が素晴らしいと思いますし、浮き沈みの激しい業界で生き残ってきたことがすごいですね。

これからも注目のブランドの一つであることは間違いないと思います。

関連記事

特集記事

TOP