さまざまな傑作を生み出した『ユリス・ナルダン』は、ユニークで個性豊かなデザインが人気です。
また、先進的なコンセプトを持った腕時計もあることから、多くの腕時計愛好家たちを唸らせていきました。
ユリス・ナルダンの魅力に惹かれて購入したいと思っている方も多いと思いますが「ユリス・ナルダンで人気の時計は、値段が高い?」と疑問に感じているのではないでしょうか。
また、いま持っているユリス・ナルダンの時計が「いくらで売れるのか」と興味がある人も多いと思います。
そこで、今回は「ユリス・ナルダンの歴史」と「ユリス・ナルダン人気モデルの買取相場・購入価格」をご紹介していきます。
ユリス・ナルダンの歴史
ユリス・ナルダンの歴史は、1846年、スイスのヌーシャテル州にある「ル・ロックル」で始まりました。
ユリス・ナルダンというブランド名の由来は、ユリスナルダン氏の名前を採用しています。
設立当時からユニークなデザインと個性的な着眼点で多くの方に注目されていましたが、16年後にはロンドン万国博覧会でユリス・ナルダンの腕時計が金賞に輝きました。
この金賞の背景には、ユリス・ナルダン氏の絶え間ない努力で勝ち取ったものであり、時計職人の父や時計の機械製作及び天文時計制作の専門家から技術を学ぶことで、賞を勝ち取っています。
ユリス・ナルダン氏は53歳で生涯を終えましたが、息子のポール・ダヴィド・ナルダンが後を継いだことで、ユリス・ナルダンの歴史も新たに動き始めました。
また、息子の代にして、伝統や技術の高さはそのままにした精度の高い時計構造である「マリーン・クロノメーター」の地位を確立することができました。
マリーン・クロノメーターの技術は、実用性に優れていることから、明治天皇のみならず、世界50箇所の海軍にも公式に採用されています。
しかし、ユリス・ナルダンの最大の壁は「クオーツ時計」です。
機械式よりも安く購入することができ、誰でも腕時計を楽しめることから、世界の高級時計の聖地であるスイスでも、歯が立たないほどの大きな壁となりました。
ただ、絶対に高級腕時計としての信念を崩さなかったユリス・ナルダンは、大きな壁を乗り越えることに成功。
このような信念が、この時代の腕時計愛好家たちに愛され続けられる理由となっていきます。
ユリス・ナルダンの特徴
マリーン クロノメーターが誇る精度
大航海時代は西暦1400年代から始まり、航海でまだ見たことのない島を発見する夢を追いかけている航海士たちが多く存在しました。
その中で、最も重要とされていたのは「現在、どの位置にいるのか」を正確に把握できるモノです。
当時は、そのようなモノがなかったことから、多くの遭難・海難事故が多発しており「太陽の位置」と「時間」を把握できる振り子時計は、波に揺れる海の上では意味がありませんでした。
そこで、注目されたのがユリス・ナルダンの技術によって精巧に作られた「マリーン・クロノメーター」です。
「マリーン・クロノメーター」は、海のような揺れる場所でも正確に現在の位置を把握することができ、天文台で精度検定を受けて合格することで、名乗ることが可能です。
当時、多くの腕時計メーカーが「マリーン・クロノメーター」に注目して競い合っていましたが、その中でもユリス・ナルダンは、最も難易度が高いとされている「船舶用のマリーン・クロノメーター」を取得しています。
その技術は世界の海軍にも認められるほどであり、日本でも「戦艦三笠」にも採用されています。
錨(いかり)を表したロゴ
ユリス・ナルダンのブランドのロゴは「錨(いかり)」です。
「錨(いかり)」になった理由として、海の上という未知数の出来事に対して、錨は、船舶を一定の範囲に停泊させるために必要な存在です。
錨は、海を連想されることから「海を制する者」のシンボルマークとイメージされており、世界各国の海軍や海岸警備隊にもこの紋章が使われています。
また、このロゴは、日本のブランドメーカー『セイコー』も目標としていたブランドとも言われており、技術の高さから到底真似のできないユリス・ナルダン独自の技術力の高さと言えるでしょう。
ユリス・ナルダンの買取平均価格・購入価格の相場
ユリス・ナルダンは、状態によって左右されることがありますが、価格差がそこまでない高級腕時計メーカーとなっています。
そこで、ここからは、ユリス・ナルダンの買取平均価格・購入価格の相場をご紹介していきます。
マリーン・クロノメーター1133-210/E3
『マリーン・クロノメーター』は、エナメル製であるブルーの文字盤にホワイトのインデックスを組み合わせることで、上品さを醸し出してくれます。
また、縦並びになっているカウンターも特徴的であり、前後の調節ができる珍しい構造です。
【マリーン クロノメーターの詳細】
- ムーブメント 自動巻き(UN-113)
- マニュファクチュール
- サイズ 43mm
- ケース ステンレススティール
- 防水性 100m
- ダイヤル グラン・フー ブルーエナメル
- 機能:アニュアルカレンダー(前後調整可)、パワーリザーブ表示(12時位置)、月(month)表示(6時位置)、スモールセコンド(6時位置)
- 定価:880,000円
また、平均買取価格は状態や素材にもよって大きく変化しますが、ステンレスモデルの場合は、大凡300,000円から350,000円となっています。
マリーン・トルピユール1182-310/40
『マリーン・トルピユール』は、クラシカルな印象でさまざまなファッションと楽しむことができる腕時計です。
18Kローズゴールドのケースは、高級感を味わうこともできるため、ユリス・ナルダンの個性的な部分が輝いています。
【マリーン トルピユールの詳細】
- ムーブメント:自動巻き(自社製キャリバー UN-118)
- ケース素材:18Kローズゴールド
- ベルト:アリゲーターストラップ
- 防水:50m防水
- サイズ:42mm
また、平均買取価格は状態や素材にもよって大きく変化しますが、ステンレスモデルの場合は、大凡200,000円から250,000円となっています。
ダイバー レモンシャーク 8163-175LE/92
『ダイバー・レモンシャーク』は、世界限定300本で作成されたイエローシャークをモデルにした製品です。
ユリス・ユダンの個性的なデザインが腕時計愛好家たちの心に突き刺さり、日常生活でも使いやすいモデルとされています。
【ダイバー レモンシャークの詳細】
- インデックス:バー
- ベルト:ファブリック
- ケース直径:42mm
- カラー:ブラック
- 素材SS:(PVD加工)
- ベゼル:回転ベゼル
- ムーブメント:自動巻き
また、平均買取価格は状態にもよって大きく変化しますが、大凡35,000円から450,000円となっています。
まとめ
今回は「ユリス・ユダンの歴史」と「ユリス・ユダン人気モデルの買取相場・購入価格」をご紹介しました、
ユリス・ユダンは、日常的に使えるモデルがありながら、ユニークでオシャレなデザインであることから、多くの腕時計愛好家を惹きつけています。
家で眠っているユリス・ユダンをお持ちの方は、その型番の「人気モデルの買取相場」と「自分が欲しいモデルの購入価格」をこの記事を参考に把握してみてはいかがでしょうか。