ジョアン・ミロはスペイン近代美術の代表的な芸術家であり、国際的にも高い評価を受けています。1893年にスペインのカタルーニャ地方で生まれました。幼少から絵に興味ありましたが、18歳の頃に腸チフスにかかり、この頃に画家の道を決意しました。

1924年にシュールレアリズム運動に参加。この頃からシュールレアリストグループのメンバーと親交をもち、ジョアン・ミロに大きな影響を及ぼしました。1924年から1928年までは半覚醒状態で絵を描く、オートマティスムという手法で古典的・写実的描写法とは異なる自由奔放な作品を作りました。

24年から28年にかけて作られた作品は「ミロの夢絵画」と呼ばれ高く評価されています。スペインの内戦が始まる頃になると、ジョアン・ミロの作品も悲観的、怒りに溢れた作品が多くなります。政治活動に参加するシュルレアリストも多かったのですが、ミロは参加せずに静かに作品づくりに励みました。

1940年からは「星座シリーズ」を作成します。1983年に89歳で亡くなるまで様々な芸術活動を行い、多くの人に愛される作品を残しました。