世界中のストリートを舞台に社会風刺的なアート作品を残す、今世界で最も注目されている芸術家です。 1990年代イギリスを中心に活動していましたが、2000年代からはニューヨーク、パレスチナなど世界中の壁に作品を残したり、 美術館に許可なく作品を展示したりといった神出鬼没な行動が話題になってます。

特に有名なのは2018年、オークションに掛けられた「風船と少女」という絵が、1億4千784万円で落札された瞬間 額縁に仕込まれたシュレッダーに裁断されました。もちろんこれはバンクシーの手によるパフォーマンスですが、メディアで大きく取り上げられ世界中を驚かせました。

ネスミや子供のモチーフが多く、またパレスチナに描かれた作品で、手榴弾の代わりに花束を投げつけようとする男性の絵、スカーフを巻いた男と兵士が枕で争う姿を描いた絵など、作品を描く場所と描かれた絵のメッセージ性が高く、風刺性のきいた表現がバンクシー作品の特徴です。